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エンデュランス


2010年4月 トレーニングライド40㌔ 参加レポート 下巻

【競技レポート】

クールダウン・獣医検査・強制休止

1レグゴール時にタイムカードをもらい、獣医検査のリミット時刻を確認。
馬装をはずして、心拍数をチェックしたところ54回/1分間だったので、取り敢えずは基準をクリア。
走行時も脱水症状やハコウなどの異常は感じられなかったので、特別な対応はとらず、
給水したり、乾草やクルーが用意してくれた青草を食べさせながら、簡単に外傷の有無や四肢の状態をチェック。
多少体温が上がってそうだったので、水冷しつつ、汗や泥を落として馬体をきれいにしました。
5分後に再び心拍チェックして異常ナシを確認し、引き運動をしながらゴール時から約7分後に獣医検査へ。
獣医検査チェックイン時までが1レグ走行時間となります。今回は1時間53分58秒でした。
目標に対して16分ほど早くなってしまいました。

ここからは、「老婆心ながら」の話です。
わかっている方にとってはくどいと感じられるでしょうから、スッ飛ばしてください。

この、獣医検査に入った時刻(インタイムといっています)から強制休止時間がスタートします。
つまり、バタバタと1レグゴールになだれ込むことにより、
馬体検査リミット(1レグゴールから20分以内)ギリギリまで馬体の回復に手間取り、不完全な状態のまま獣医検査に臨むと、
結果的に1レグ走行時間は長くなり、強制休止時間が獣医検査の時間にくわれてしまい、
最終的には馬を休ませることができなくなってきます。
このことは、エンデュランスに初めて参加される方は、よくよく頭に入れておいたほうが
あとあと、馬のケアのためになると思いますよ。
それから、
もしチャンスがあるようでしたら、積極的に獣医さんとはコミュニケーションをとって、
知識を吸収されておいたほうが、馬のためだと思いますよ。
以上は蛇足でした。

心拍数は40回/1分間でした。他の代謝系の異常や痛みなどもなく、歩様検査になりました。
ここで自分は少々ミスを。
ももちゃんはリーディングする時、首を左右に大きく振ることが多いため、リードを短めに持ったのですが、
馬体が左側に流れてしまい、首が窮屈になったため右前肢に疑義を持たれ、再検査になりました。
が、結果的には問題ナシで獣医検査を無事通過して馬を休めることが出来ました。

念のため、右前肢の腱に冷却剤を塗りこみながらマッサージしました。
今回はクルー初参加の方2名を含む合計4名でクルー作業をしてもらいました。

馬のお守りはクルーにお願いし、自分はお昼ご飯に用意したサンドイッチなどをパクパクしながら、
手の空いているクルーの方々や獣医さんと談笑したりして過ごしました。

2レグスタートの5分ほど前から馬装しました。
馬装はよくよく気をつけたほうがいいです。
馬具ズレを起こしやすいのは2レグ目以降ですからね。

上巻に書くべきでしたが、今回自分が携行したエンデュランス・グッズは、
イージーブーツ・テッピ・タオル・腕時計です。

コースの標識


初めてトレーニングライドに出る方にとっては、道を間違えないか不安だと思います。
まず競技前のブリーフィング(打ち合わせ会)で地図が配られます。
地図に弱い方にとっては、それでも不安です。
道に迷わないよう、標識その他でライダーにわかるように
ルール上なってます。
山梨では、こんな標識を使い、
また、石灰で道に矢印が表示されています。
表示のないところは、道なりに進みます。
あるいは進入禁止のロープなどが張られています。

蛇足ですが、ルール上、コース内の未舗装路は90%以上に
しないとなりません。なので、そうそうコースにバリエーションを
付けられないのが実態です。舗装していない道はあんまりないんです。
逆に言うと、毎回ほぼ同じコースということになります。

2レグ・20㌔

強制休止時間中に蛇足は終わりましたので、2レグのスタートです。
20㌔トレーニングライドのコースと一緒ですので、初めてトライされる方は参考にされてください。
1レグに比べ、高低差はないに等しいくらいに感じます。
コースは“T”字の変形で、T字の縦棒の下からスタートして帰ってくる感じです。
折り返しがT字の横棒の両端2ヶ所になります。
この折り返しによるすれ違いが、2レグ目では難しいところだと思います。
すれ違いによる危険を未然に防ぎ、馬のアタマをしっかりコントロール下におくように乗りたいです。

1レグと同じく常歩でスタスタと1キロほどいきました。T字を左折してから、速歩13㌔程度で棒道をいきます。
右前肢の異常は全く感じませんでした。
40㌔1レグのコースとの分岐点(棒道県境のポイント)で左折して林の中を下っていきます。
普段は遊歩道で、なんとなく道が出来ています。
道幅が狭いので、微妙な馬の誘導が必要かもしれません。
馬なりでもモチロン進んでいきますが、ひざ小僧を木の幹にぶつけられちゃうかもしれません。
このコースは、まずここで、他馬とのすれ違いがおきます。
往復する間、グループ・単騎あわせて4・5回すれ違いました。
時速8㌔程度の速歩で進んでいきましたが、すれ違う場合は、自分がコースアウトして
木々の中に待避しました。
戻っていくウマ達を横目で見るももちゃん、帰りたがってますな。
林を抜け左折して、遊歩道を進み折り返します。この辺は時速15㌔程度にしました。
まずまず問題なくスタスタ進んでいきます。
途中急坂が2・3ヶ所あります。もちろん常歩です。
折り返してからも時速15㌔程度の速歩で進み、林の中はスピードを落として、
T時のポイントに戻ってきました、10㌔終了です。
給水ポイントが見えた時点から引いて歩かせ、給水自体には5分程度かけました。相変わらずよく飲みます。
ここまでの所要時間ですが、忘れました、ごめんなさい。

給水ポイントを出発し、ゴルフ場脇の棒道を2,3分引いてから、騎乗して速歩へ。
時速15~18キロで軽快に行きました。
棒道の標識や道祖神のポイントあたりからだんだん道幅が狭くなり、小さな橋を渡ります。八ヶ岳山麓からの水できれいな小川ですよ。
 

橋を渡り右折すると、細い遊歩道が続きます。ここでは時速10キロ程度。
少し行ってから右折すると、ゴルフ場とサントリー工場の間にある砂利敷きのなだらかな坂道に出ます。
この道は一直線で走りやすく、登る時は馬がかかりやすいところです。
今回は往路が下り、復路が上りになります。
ここでは時速18キロ程度にしました。(復路は15キロ程度)
← 再び右折して別荘地の中を行きます。桜が咲いていましたよ。
一部舗装路があるので、歩かせます。
自分の場合、トレーニングライドでは基本的に舗装路は歩かせています。


別荘地の脇を小川に沿って下っていきます。
時速10キロ程度。このあたりから、
再びすれ違いが起きてきます。
遊歩道は細いので、
やっぱり林の中に待避しました。
が、ももちゃんも疲れが見え始め、
折り返して帰る馬達に
彼女の気持ちが引っ張られて、
待避した場所からすんなりと
コースに出なくなってきました。

エンデュランスでは、馬が動きにくくなる理由を
よく観察し、考える必要があると思います。
馬の我侭か、どこか故障していないのか、体力を消耗していないのか etc                                                 
観察し考えるには、“その馬の普段の様子・行動はどうか?”という基礎データがないと、対比し、判断することが出来ません。
普段馬場で乗っている時、場外で乗っている時、天候・道の状態・消耗度合い…いろいろなケースで
様々なことを感じられると思います。
また、乗っていない時、すなわち馬が馬房にいる時、仲間と放牧されている時、給餌中、給水中、繋がれている時、寝ている時…
そんな時も、いろいろな条件下で様々なことを感じられると思います。
出来るだけ機会をつくって、観察し、感じておきたいものです。
今回は、馬の状態から単なる我侭と判断し、ただ淡々と速歩で進めさせることにしました。
林を抜けると、山梨県馬術競技場の脇に出ます。ここで折り返します。
ネイティヴ・ヴィレッジさんのボランティアさんにご挨拶して、写真を撮らさせていただきました。
いつもご苦労様です。

折り返して、来た道を逆に進みます。速度は、サントリー脇の砂利道以外は来た時と同じくらいにしました。
砂利道では馬の意識以上に推進したのですが、よく反応し答えてくれたと思いました。
ここ明野には小川が全くないので、遊歩道脇の小川がとても新鮮に感じられます。
別荘地脇を上っていき、一本目の車道を渡ったところに、こんな看板があります。
“馬専用道路”・・・さすが、“馬の町・小淵沢”です。
2レグは比較的平易なコースなので、いろいろ写真を撮る余裕も出ていました。
← 棒道では休息している人馬に会ったり。

棒道から舗装路に左折するところの給水ポイントが
見えた時点で下馬して歩かせました。
給水ポイントには先行していた人馬の一団が
休息していました。



ここで自分達も少々休憩しました。
規定タイムの最速時刻まで10分ほどありましたが、
先着していた一団が動き出すと、ももちゃんは気もそぞろになり、
ウロウロし始めたので、ゆっくり引き馬しながらスタート。

舗装路では、SUNNYをかわいがって戴いている、
かすみちゃんコンビに出会ったので、記念写真を撮らさせて頂くと、
手を上げて答えていただきましたョ!

かすみちゃんペアは難なく完走され、
ベストレ賞もゲットされていました。
さすが実績のある
エンデュランス競技馬です。

そのまま引いていき、
ゴール前で、ももちゃんに乗って、
役員さんたちに挨拶しながら
無事ゴールできました。


2レグの走行時間は、1時間38分27秒でした。

【クールダウン・獣医検査】



ゴール後、馬装を解いて心拍数を計ると、56回/1分間でした。
心拍数は既に基準内であり、走行中~その時点まで脱水等の異常も認められないため、
給水・給餌しながら、外傷や下肢のチェックをし、下肢を中心に馬体を冷やしながら、馬体の汚れをとりました。
最終レグは、ゴール時刻で走行時間が終了するので、簡単に言うと獣医検査までの20分間をフルに使えます。

数分間引き運動をしてから、獣医検査に向かいました。
ゴールから獣医検査までに費やした時間は、18分程度です。

獣医検査での心拍数は48回/1分間で、他の代謝系チェック事項も問題なく、外傷・痛みなどもありませんでした。
歩様検査は1レグ時の失敗もあり、細心の注意でリーディングしました。
特に問題もなく、すんなり合格・完走となりました。

【結果】



走行時間:3時間32分25秒
(1レグ:1時間53分58秒  2レグ:1時間38分27秒)
ベストトレインド賞

【反省・感想】


走行時間は、目標比7分35秒早着してしまいました。
スタート時に予定より5分早く出てしまったのと、
1レグゴール~獣医検査までの時間が予定より3分短かったことによる合計時間とほぼ一緒なので、
結果として全体の単純走行時間としては、ほぼ目標通りの走行が出来たと思っています。

ただ、イメージとしては、1レグはもう少しゆっくり、
全体的にすれ違い時のエンスト回数が、思ったより多かったかな、と。

騎乗したももちゃんは、今年6歳とまだ若いのでメンタル面ではまだまだだと思いました。
普段からライダーの考え・指示よりも馬自身の感情が、行動に出やすいように思われますが、
競技前に想像していた状態よりは、落ち着いて・収まっていたかと思います。
3種の歩様(実際には駈歩は馬の意思も含めてしなかったので、常歩・速歩の2種)は、
スピードコントロールも含め、走行中落ち着いて出来ていました。
今後は見知らぬ馬群にもまれた時が課題かな?

フィジカル面では、思っていた以上の出来でした。
冬季の地道なトレーニングが徐々に実を結んでいる感じで、
肩・背中・特に腰~後肢の筋肉が発達してきているのがわかります。

山梨の山岳コースでももちゃんの潜在能力をいかんなく発揮出来るよう、
そして体力だけの馬にならないよう、今後もトレーニングしていきたいと思いました。


最後になりますが、クルー4名の皆様、貴重なお時間を戴きありがとうございました。


《終わり》


2010年5月12日

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